コラム
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2025.12.05
親の家を相続したら?不動産売却と税金対策・特例の完全ガイド

親から実家を相続した際、「このまま住むべきか、売却すべきか」「税金はいくらかかるのか」といった疑問が湧いてきます。札幌市や江別市、石狩市などで相続不動産のご相談を受ける中で、手続きの複雑さと税金対策の重要性に直面する方が多くいらっしゃいます。この記事では、相続発生から売却、税金対策まで、知っておくべき情報を解説します。
目次
1. 相続発生!まず何をすべき?不動産相続の全体像と流れ
相続が発生したら、まず全体の流れを把握することが混乱を避ける第一歩です。
相続手続きの基本的な流れ
相続手続きは、以下の順序で進みます。
- 遺言書の確認
- 相続人の確定
- 遺産分割協議
- 相続登記
2024年4月から相続登記が義務化され、相続を知った日から3年以内の完了が必要です。なお、2024年3月31日以前に発生していた相続で、まだ登記していない不動産についても、原則として2027年3月31日までに相続登記を行う義務があります。実務上、相続登記が完了していないと買主が融資を受けられず、売却がほぼ不可能になるため、早めの対応が欠かせません。
相続不動産の引き継ぎ方
引き継ぎ方には3つの選択肢があります。
- 単独相続: 相続人の一人が単独で相続する方法
- 共有名義: 複数の相続人で共有する方法(将来の売却時に全員の同意が必要)
- 換価分割: 不動産を売却して現金を分配する方法
共有名義は将来的に売却時の全員合意が必要となるため、トラブルを避けるなら換価分割が選ばれることが多くなっています。
相続か売却かの判断ポイント
判断の基準は、住む予定の有無、維持コスト、市場価値です。空き家のまま放置すると建物が劣化し、固定資産税などの維持費も年間数十万円かかります。相続税の申告期限は相続開始から10ヶ月以内のため、早めの行動が重要です。
2. 相続不動産にかかる「相続税」の基本知識と対策
相続税は基礎控除額を超えた場合にのみ発生します。
基礎控除額の計算方法
基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で計算されます。例えば、相続人が3人なら基礎控除額は4,800万円です。相続財産がこの金額以下なら相続税は発生しません。
活用すべき軽減特例
相続税を軽減できる主な特例には以下があります。
- 小規模宅地等の特例: 自宅として使用していた土地の評価額を最大80%減額できる制度で、330㎡までが対象となります。
- 配偶者控除: 配偶者が相続する場合、1億6,000万円または法定相続分のいずれか高い金額まで相続税が非課税です。
相続税の申告・納税期限は相続開始から10ヶ月以内で、期限を過ぎると延滞税が発生します。特例の適用には申告が必須で、税額がゼロでも期限内に申告しなければ特例が使えません。
3. いざ売却!「売却時の税金」の計算方法と特例ガイド
相続不動産を売却する際は、譲渡所得税がかかる可能性があります。
譲渡所得税の計算方法
譲渡所得は「売却価格−(取得費+譲渡費用)」で計算されます。取得費が不明な場合は売却価格の5%を概算取得費として使えます。所有期間が5年超の長期譲渡所得なら税率は20.315%です。
空き家特例(3,000万円控除)の活用
相続した空き家を売却する際、要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を控除できる空き家特例があります。主な適用要件は以下の通りです。
- 昭和56年5月31日以前に建築された家屋
- 相続開始直前まで被相続人が一人で居住していた
- 相続開始から3年を経過する年の12月31日までに売却
- 売却価格が1億円以下
- 耐震基準に適合させるか、家屋を取り壊して売却
その他の特例制度
他にも以下の特例があります。
- 居住用財産の3,000万円特別控除: 相続後に自分が住んだ場合に適用
- 相続財産譲渡の取得費加算特例: 相続税を納めた場合に適用
空き家特例との併用はできませんが、状況によってはこちらが有利なケースもあります。複数の特例があるため、税理士に相談して最も有利な方法を選択することが手残り額を最大化する秘訣です。
4. 相続不動産を賢く売却するための実践的ステップ
相続不動産の売却には、通常とは異なる注意点があります。
相続登記の実施
売却には相続登記(名義変更)が必須で、司法書士に依頼すれば10〜15万円程度で完了します。
空き家特例を利用する場合の対応
空き家特例を利用する場合は、以下の2つのパターンがあります。
- 家屋を残して売る場合: 耐震基準に適合させたうえで、そのことを証明するための耐震診断や証明書取得が必要になるケースが多い
- 家屋を取り壊して土地として売却する場合: 耐震診断は不要
いずれの場合も、工事費や診断費用(10〜20万円程度が目安)と特例による節税効果を比較しながら判断することが大切です。
不動産会社の選び方
相続案件の経験が豊富で、税理士や司法書士と連携している会社を選ぶことで手続きがスムーズです。札幌市や小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市など広域に対応している不動産プラザトライのような会社なら、地域特性を踏まえた適切なアドバイスが期待できます。
共有名義の場合の注意点
共有名義の場合は売却に全員の同意が必要なため、意見がまとまらない場合は弁護士を交えた調整が必要になります。
出典:被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例|国税庁
5. 税理士・司法書士などの専門家を上手に活用する
相続不動産の手続きは専門性が高いため、適切なタイミングで専門家を活用することが重要です。
専門家への相談が必要なタイミング
専門家への相談が必要なのは以下のタイミングです。
- 相続発生直後: 遺産分割協議が複雑な場合
- 相続税申告が必要な場合: 相続財産が基礎控除額を超える場合
- 売却を決めたとき: 税制優遇を最大限活用するため
専門家費用の目安
- 司法書士(相続登記): 10〜15万円程度
- 税理士(相続税申告): 遺産総額の0.5〜1%程度
- 税理士(譲渡所得税の申告): 10〜20万円程度
上記の費用はあくまで一般的な目安であり、不動産の数や評価額、相続人の人数、申告内容の複雑さなどによって大きく変動します。実際の報酬は、事前に見積もりを依頼して確認することが大切です。
専門家報酬は一見高額に感じますが、適切な特例活用による節税効果を考えれば、十分に元が取れる投資です。
6. まとめ:複雑な手続きも計画的に進めれば安心

親の家を相続したら、まずは現状把握と専門家への相談が重要です。相続登記の義務化により、手続きの先延ばしはリスクが高まっています。相続税の基礎控除額や特例制度を正しく理解し、空き家特例などの税制優遇を賢く活用することで、手残り額を最大化できます。
札幌市や江別市、石狩市、小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市で相続不動産の売却をお考えなら、不動産プラザトライにご相談ください。税理士や司法書士との連携により、手続きから売却、税金対策までワンストップでサポートいたします。
計画的な手続きを進めることで、複雑な相続不動産の問題をスムーズに解決し、次の人生設計へと進んでいきましょう。



